~きっかけは、トランポリンでした~
「どうして3歳半から英語を始めたんですか?」
そんな質問をいただくことがあります。
でも実は、私たち夫婦は英語が得意なわけではありません。
海外留学をしたこともありませんし、主人は典型的な日本人で、お勉強としての英語は得意ですが、英会話となると少し苦手です。
私はというと、ネイティブの赤ちゃんくらいの英語力だと思っています(笑)。
そんな私たちですが、昔から英語には興味がありました。
英語が話せたら世界が広がるだろうな。
海外旅行でもっと自由に会話ができたら楽しいだろうな。
そんな憧れを持っていました。
主人も英語が好きだったので、「英語をやってみようか」ということに反対することはありませんでした。
娘が1歳頃、私が子どもの頃に好きだった『セサミストリート』をYouTubeで見せてみると、娘も夢中になりました。
それからは、動画を見るなら英語の歌やアニメを選ぶことが自然と増えていきました。
とはいえ、この頃は「英語教育を頑張ろう!」という気持ちではありませんでした。
親子で楽しめるものの一つとして、自然に英語に触れていただけです。
娘が3歳になる頃、幼稚園探しを始めました。
いくつか見学へ行き、「どこが娘に合うかな」と考えていた頃、3歳児健診で知り合ったお母さんから英語教室を紹介していただきました。
「せっかくだから、一度見学に行ってみよう。」
そんな軽い気持ちでした。
私は、娘が小さい頃から、できるだけ自分で選んでもらうことを大切にしてきました。
もちろん、親として提案することはあります。
でも、最後は本人の「やってみたい」という気持ちを尊重したい。
そう思っていました。
だから、幼稚園と英語教室の両方を見学したあと、娘に聞きました。
「どっちに行きたい?」
すると娘は、迷うことなく、
「こっち!」
と英語教室を選びました。
「どうして?」
と聞くと、返ってきた答えは、
「トランポリンがあるから!」
でした。
私は思わず笑ってしまいました。
親としては、
「先生が優しかったのかな。」
「英語の歌が楽しかったのかな。」
そんな理由を想像していました。
でも娘にとっては、トランポリンが一番魅力的だったようです。
ところが、後から聞いた話では、見学の時にはあったトランポリンは、その後なくなってしまったそうです。
「トランポリンがあるから行きたい!」
と思って入ったのに、実際に通い始めたら、トランポリンはありませんでした(笑)。
今では家族みんなで笑い話になっています。
でも、その小さな勘違いが、娘と英語との出会いになりました。
それから娘は英語教室へ通い始め、英語を好きになりました。
あの頃は、こんなに長く英語と付き合うことになるなんて思ってもいませんでした。
英検に挑戦するようになる未来も、もちろん想像していませんでした。
すべての始まりは、
娘が「ここがいい」と選んだこと。
それだけでした。
私は今でも思います。
子どもが自分で選べることなら、できるだけ本人に選ばせてあげたい。
自分で決めたことだからこそ、「やってみよう」という気持ちが生まれることもある。
もちろん、すべてが思いどおりになるわけではありません。
それでも、自分で選んだ経験は、その子の自信につながっていく。
私はそう信じています。
だから我が家では、「英語を始めたこと」よりも、
「娘が自分で選んだこと」
の方が、ずっと大切な思い出です。
きっかけは、たった一つのトランポリン。
でも、娘が本当に手に入れたのは、英語だけではありませんでした。
「自分で選ぶ楽しさ」。
それが、その後のいろいろな挑戦につながっていったような気がしています。
あの日、トランポリンを見つけて「ここがいい!」と言った娘。
その一言が、今でも我が家の笑い話であり、大切な思い出です。